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ASDでもADHDでも、ハッピーに生きることをあきらめない

【自力で障害年金2級取得した経験者が語る】初診日の申し立てのコツと方法

初診日についての基本をまず理解する

障害年金の申請を検討した人なら初診日の重要性はよく聞いていることだろう。

日本年金機構のホームページによると、初診日の定義は次のようになる。

初診日

障害または死亡の原因となった病気やけがについて、初めて医師等の診療を受けた日をいいます。同一の病気やけがで転医があった場合は、一番初めに医師等の診療を受けた日が初診日となります。

言葉通りに理解すれば、初診日というのは、「初めて診療を受けた日」ということになるので、その定義から考えれば、初診日を自分で指定したり、好きに変更することはできない。

 

でもこんなことはないだろうか。

  • 自分や自分の血縁の子どもが、発達障害と認定された。それをきっかけに、もしかしたら自分も発達障害かもしれないと疑い、検査を受けた場合

  • 発達障害ASDASD、LD)の検査では、診断されたものの特に治療を受けず、長らく通常の社会生活を送っていた場合

このようなケースで、申し立てをすることによって、初診日を移動することができる、それが社会的治癒と呼ばれるものだ。

 

わたしが発達障害の検査を受けたきっかけ

わたしが最初に発達障害の検査を受けようと思ったのは、2008年ころである。

甥っ子が幼稚園の先生から「発達の検査を受けた方がいい」と言われたのをきっかけに、自閉症であると診断された。それを聞いて、自分ももしかしたらそうではないかと考えたのである。2000年に日本で出版された『片付けられない女たち』(サリ ソルデン)という本を読み、自分がADHDなのではないかということが頭から離れなくなった。

 

近所の精神科を訪れて、ADHDかもしれないという話をしたものの、「そういうもの(病気)は扱っていない」と言われて、まるでお門違いなことを言っているのかとがっかりしたこともある。

 

しかしあきらめずにネットで探し続けた。そして神奈川県の茅ヶ崎で子どもを専門とする精神科で診断が受けられる可能性があることを知った。それから数日間かけてWAIS検査を受けられたのだ。

 

「現状では注意欠陥多動性障害である」という診断書をもらい、やっぱりそうだったのかという軽い安堵感を感じたことを覚えている。ただ当時は、通院治療は必要はないと言われた。当時薬物治療などはまだ行われていなかったのだ。WAIS検査の結果は、自分の特徴を知るための意味合いでしかなかった。そして自分にとってもそれが「障害である」という認識はなかったと思う。

 

実際のところ、その後10年以上にわたり、普通に仕事をしていたし、昇進や海外出張をこなしていた。

もちろん幼少の頃から続く、日々の「うっかり」や「気持ちの浮き沈みの激しさ」は続いたが、客観的事実として、普通に働けていたのだ。

 

二次的な病気が発症した

そこで障害年金の申請の話に戻るが、そもそも発達障害が本当の意味で自分の社会人生活の障害となったきっかけは「適応障害」の発症に端を欲する。管理的な上司のもとに配属されてしまい、仕事環境が変わってしまったのだ。

 

発達障害の2次障害として、適応障害うつ病などを発症するケースはよくあるそうだ。

 

以上のように、過去のある時点で診療は受けたものの、

  • 療養の必要がないとされたこと

  • 長期にわたり通常の社会生活がおくれていたこと

  • 自覚、他覚症状がみられなかったこと

 

これらを理由に「社会的治癒の申立書」を提出したところ、新たな初診日が認められた。

 

社会保険の運用上、傷病が医学的には治癒に至っていない場合でも、予防的医療を除き、その傷病について医療を行う必要がなくなり、相当の期間、通常の勤務に服している場合には、「社会的治癒」を認め、治癒と同様に扱い、再度新たな傷病を発病したものとして取り扱うことが許されるものとされており、当審査会もこれを是認している(以下省略) 

過去の判例

https://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/shinsa/syakai/dl/05-h27-06-a2_2-20.pdf

 

もちろん、認められるか否かは審査次第だ。でも初診日を変えることで受給条件が有利になる可能性があるのなら、申し立てをすることを検討しても良いのではないか。

 

チェック✔️ 原則を守りつつ、大事なことは申し立てをしよう!

 

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